華やかな経歴に見えるかもしれませんが、
実際は、泥臭い経験をたくさんしています。
はじめは、クラスの中心にいた。
大阪・難波の小学校。
学校行事では、自分で考えた企画が採用された。
パソコン室の椅子に後ろ向きに乗り、足で漕いで体育館を一周する。
その突飛な企画が、学校行事として採用された。
高学年で、別の街の小学校へ転校する。
人口も、家柄も、まったく違う環境だった。
適応しきれず、徐々に居場所を失っていく。
同じ頃、家の中も変わっていった。
両親のあいだで、仕事とお金をめぐる衝突が増えていく。
やがて、家から出なくなった。
みんな、自分のことを覚えていた。
でも、過去とは違った。
もう、中心ではなかった。
周りも、自分も、
変わってしまっていた。
信頼も、評価も、「面白いやつ」「魅力的なやつ」という人から得られる価値は、
こんなにも簡単に失われる。
学校に行くことは、やめた。
引きこもっていたあいだ、
やっていたことがある。
ハローワークと求人サイトで、
親の就職先を探すことだった。
そのスキルで、今度は自分の仕事を探した。
近所の派遣会社に頼み込み、
「中学生だけど、手伝えることはないか」と聞いた。
重すぎて落とし、商品を無駄にしてしまった。
父親くらいの年齢の作業員
大丈夫か?
14歳の八木
ちょっと重すぎて、持てないです……
もてやコラ
社会は、甘くなかった。
お金を頂いている以上、泣き言は通じない。年齢なんか関係ない。
荷物を運ぶ仕事で荷物が運べない自分は、その場において、もはや価値が無い。
とてもいい経験だった。
──本人は、この日をそう振り返る。
通信制高校に入ると同時に、
コンビニで働きはじめた。
谷町四丁目。4店舗を経営するオーナーに、とても良くしてもらった。
最初は何もできなかった。やがて、自分の価値を出せるようになった。
どれだけ時間を投じても、
どれだけ価値を出せても、
所得を上げる手段が、
労働集約しかない。
高校2年のころから、自問がはじまる。
自分はこのまま、
人生が終わっていいのか。
両親が離婚した原因は、
お金と、時間だった。
心のどこかで、反面教師にしていた。
そうならないことが、親孝行だと思っていた。
iPhone 4Gで、こう調べた。
小学校も中学校も高校さえ、ろくに行っていない。
学のない人間が、ゴールドマン・サックスへの就職を志した。
次に調べたのは、入社の仕方だった。
答えは「難関大学を出ている必要がある」。
その難関大学が何なのかも、知らなかった。
東京大学。京都大学。神戸大学。関関同立。
その言葉を、
このとき初めて知る。
働きながら、表紙に「わかる」と書いてある参考書を買った。
国語、算数、理科、社会。
わからない。
「わかる」と書いてあるのに、わからない。
このままでは、何も掴めないまま終わる。
オーナー夫妻に、どうしても大学に行きたいと伝えた。
オーナーの奥様
今の時代、大学に行ったからって
就職が約束されてる時代じゃないよ。
それでも、押し切って辞めた。
全科目は、確実に無理だった。間に合わない。
調べると、私立大学は3教科でいいらしい。
国語、英語、日本史に絞った。
高すぎるところを目指して、なんとかギリギリに着地する。
ギリギリを目指していたら、同志社にも行けていなかった。
1年生から、インターンに励んだ。
外資系の内定者を多く輩出する塾のような場所にも、顔を出した。
周りに同志社生はいなかった。大阪大学、神戸大学、京都大学。
頑張って入学したはずなのに、
明らかにレベルが1つ上の人たちがいた。
差別化も、特異性も、なかった。
自分が頑張ったと思うことは、社会から見れば当たり前のことがたくさんある。
そして、それは武器にもならない。
武器は、引きこもっていた時間にあった。
あの期間、ITの勉強をたくさんしていた。
ついに、ゴールドマン・サックスの
社員と話す機会を得る。
この時のために、4年間やり続けてきた。
ゴールドマン・サックスの社員
お客様から預かったお金をいかに増やすことができるかが、我々のミッションです。
何かが、違う。
自分が人生をかけて、命をかけてやりたいことは、
お客様から預かったお金を増やすことなのか。
信じていたものが、壊れた。
燃え尽きたような、路頭に迷ってしまったような感覚だった。
たどり着けなかったのではない。
たどり着いた先に、探していたものが無かった。
何も、はっきりとは見えていなかった。
それでも、光のある方へ歩いた。
朦朧とする意識のまま、
サイバーエージェントのインターンに参加した。
「3年で100億を作る事業を考える」という課題だった。
投資部門の先輩からは、優しく、けれど本質を突くアドバイスを。
そして、ある事業責任者から、こう言われた。
お前がやりたいこと
なにか、
っていう話だよ
死にかけていた何かが、
動き始めた。
いろんな経験をしてきた。でも自分が今ここにいるのは、この人たちのおかげだった。
富裕層や成功者の資産を守ることではない。
社会に対して、
もっと大きなインパクトで
恩返しをすること。
海外に住む富裕層の資産を運用しても、日本は強くならない。
世界時価総額ランキングは外資企業ばかりで、日本企業はほぼ無い。
世界時価総額ランキングを、
日本企業で埋め尽くす。
それができる会社は、
サイバーエージェントだと確信した。
グループのAI企業で最先端の実務を経験し、のちに広告事業本部へ。
世界最大手の空調設備メーカーのマーケティング支援も、この時期の仕事だ。
だからこそ、現場の課題が見えた。
ウェブ広告日本一、デジタル領域の最先端。
AI化は確実に進んでいた。
だからこそ、人にフィーチャーしたことをしないといけない。
デジタルで最強の会社はある。
でも、日本企業を強くするには、
「人を強くする最強の会社」も要る。
2023年5月16日。
掲げた旗は、あの日と同じだった。
世界時価総額ランキングを、
日本企業で埋め尽くす。
その手段に選んだのが、
この時代の、テレマーケティングだった。
大事なものを残しつつ、新しいものを取り入れる。
禅のその考えを、そのまま社名にした。
どん底の時期に、
「人生には、頭をレンガで殴られるようなひどい出来事が起きるが、
信念を失うな。点と点は必ず繋がる」
という伝説のスピーチで大きな影響を受けた
スティーブ・ジョブズの思想も投影されている。
掲げる言葉は、変わった。
「世界時価総額ランキングを日本企業で埋め尽くす」から、
人類を前進させる挑戦で、
世界をポジティブにする。
やろうとしていることは、変わっていない。
明るく、貪欲に。
結果で、恩返しする。
ワビサビのバリューのひとつ

人生は、自分で
選択することができる。
日本が好きで、人が好きで、
世の中をもっと良くしたいと
本気で思える仲間と、
愛のある未来を一緒に作りたいんです。
これを読んでくれているあなたこそが、
その可能性を持っていると思って、
このページを書きました。